第39回Microwave Surgery研究会 ご挨拶

        会長  山本 雄造

                  (秋田大学大学院医学系研究科消化器外科学講座 教授)

この度、第39回Microwave Surgery研究会を令和2年8月28日(金)、29日(土)に秋田拠点センターALVE(秋田市)で開催させていただきます。伝統ある研究会の会長を拝命し、また、秋田県で開催させていただけますことを大変光栄に存じます。

現在、内科・外科を問わず日常診療においてエネルギーデバイスはなくてはならない存在です。マイクロ波は肝細胞癌を中心とした腫瘍焼灼治療の際のエネルギーデバイスとして導入された後、婦人科や泌尿器科領域にも応用されるようになりました。

本研究会は“エネルギーデバイスの軌跡と今後の展開”というテーマのもと、マイクロ波のみならず、超音波や高周波を含めたエネルギーデバイスの歴史を見直し、現状での問題提起を行うことを目的として開催したいと考えております。近年、内科医によるインターベーション治療器材も格段に高性能になってきており、エネルギーデバイスを使用するサージェリーの領域は外科医によるものにとどまらず内科医にも拡がっております。また、癌治療においては抗癌剤の著しい進歩がみられ、それに伴いサージェリーとの集学的治療が重みを増しています。このような新たな時代の中で、エネルギーデバイスを用いた局所療法の位置づけや役割についても検討したいと考えております。

特別講演では今後、人工知能(AI)が治療機器の制御技術や操作性に大きく関与してくるであろうことを考えて、AI研究の第一人者であり、「鉄腕アトムは実現できるか?」の著者でもおありになる、松原 仁教授(はこだて未来大学 副学長)をお迎えします。AIの理解を深めるとともに、AIの応用によるエネルギーデバイスの発展の可能性についても検討し、情報を発信できればと考えております。

従来から治療法のイノベーションを模索してきた本研究会の歴史に鑑み、現状のエネルギーデバイスの使用経験や実績の有無にこだわらず、もう少しこのように改良すればこんなこともできるだろうとか、こんな製品開発を進めてくれれば良いのになどといったアイデアを医療機器開発企業にアピールするような内容の演題も応募いただきたく思います。

会場は秋田駅に隣接しており、秋田新幹線でも、秋田空港リムジンバスでもアクセスが良好ですので、日本全国からのご参加を心待ちにしております。また、研究会の最終日は大曲で開催されます第94回全国花火競技会の当日でありますので、併せて秋田県を堪能していただければうれしく存じます。

第39回Microwave Surgery研究会を新時代の治療法に向けたアイデアあふれる研究会にできますように鋭意準備させていただいております。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。